子どものおねしょの原因と対策など

どうも偽ムスカです。

ムスカは2児の父だ。上が女の子で下が男の子である。あー、かわいい。
で、今回上の娘が保育園の年長さんになり、今度お泊り保育が予定されている。が…、うちの娘6歳で未だにおねしょしてるんですけど!!!
思い出してみると、自分は確か小学3年位の頃位までコンスタントにおねしょをしていた。遺伝か??

ということで子どものおねしょについて調べたことをまとめた。

※ちなみに、あかちゃんの場合に「おねしょ」と言い、5~6歳以降も続く場合は「夜尿症」とい言う場合が多いらしい。まぁどうでもいいけど。

年齢による割合

調べたサイトによって数値に若干のバラ付きが見られるものの、おおよそ
  • 4歳で25%
  • 5~6歳で15~20%
  • 小学校低学年で10%
  • 小学校高学年でも7%程
となっていた。
こうやって見ると、「なんだ、おねしょしちゃう子って結構いるんじゃん、うちの子だけじゃないのね」という感想。
というかうちの保育園の年長さんは約半数がおねしょしているらしいことを先生に聞いた。
なので、「どうしてうちの子は…」などと悲観的になる必要はない

原因

こどもがおねしょしてしまう原因は

多尿型

睡眠中は「生成される尿量を減らす抗利尿ホルモン」が分泌され、昼間の60%位の量に調整されるのが普通だが、子どもは体の機能が未発達なため、まだ充分に分泌させることができない

膀胱型

夜は膀胱が拡がり容量が1.5倍程になるが、その機能もまだ未発達のため尿をたくさん貯めることができない

眠りが深い

大人と比べて子どもは眠りが深いので、おしっこしたくなっても気付かない

その他

”急におねしょをするようになった”という場合は「ストレス」が原因の場合もある。わたくしムスカは、小学5年の時に車に轢かれるという恐怖体験にあった(10メートル程ふっとばされたが、落下した先のゴミ捨て場に捨ててあったゴミがクッションになったたため、幸運なことに右足の骨にヒビが入っただけで済んだ)が、恐怖のためか翌日おねしょしていた、という経験がある。
稀に睡眠障害や、膀胱や腎臓の異常の場合もある
 
つまり遺伝でもないし、本人(子供)の自覚が足りなかったり、親の教育や接し方が悪いからでもない。

間違った対処法

やってしまいがちな”間違った対処法”が以下

毎日夜中に起こす

抗利尿ホルモンは寝ている間に分泌されるため、夜中に起こすことで分泌を阻害することになる。成長ホルモンの分泌も阻害するため、良いことなし。夜中に起こしても根本の解決にはならないので、何の意味もない方法だ。また、膀胱におしっこを溜めておく力が付かなくなるという問題もある。
※親戚の家にお泊りする時など、「今日はおねしょは困る」という時は夜中に起こして可。

夜間のオムツを無理にはずす

「オムツを履いている安心感があるからおねしょをしてしまうんだ!」と言う親をたまに見かけるが、ただの思いこみである。だって子どもからしたらおねしょは無意識なのだから、安心だろうが不安だろうがおねしょする時はおねしょするのだ。オムツを外すことで、親が布団の後始末を負担に感じる位なら、オムツをはかせたほうがいい。

 怒る

「身体の機能の未熟」が原因であるため、怒ったところで何の意味もない。怒っただけで機能が発達するなんて都合の良いことはないからだ。
先にも書いた通り、自分は小学3年の頃位までコンスタントにおねしょをしていたが、その度に父親から罵倒されていた。怒られる度にみじめな気持ちになり、「今日こそはおねしょしないようにしよう!」と思うのだが、それでも翌朝おねしょしてしまい泣いていたという経験がある。こんな思いを子どもにさせたくない。

正しい対処法

おもらしやおねしょは、ほとんどの場合放っておいても自然に良くなっていくものだが、ある程度の対処法はあるので紹介する

寝る2時間前は水分を控える

夏場の脱水には充分気をつける

寝る前は絶対にトイレに行く

毎日寝る前にトイレの声掛けをし習慣にする。
最近のオムツは高性能で、おねしょしても気持ち悪さを感じにくいため、子どもが”寝る前のトイレをメンドクサイと感じ行きたがらない”という場合もあるようだ(うちの子がそうだった)。そんな時は、普通のパンツの上からオムツを履かせれば、おねしょしたら「翌朝気持ち悪い」という感情が芽生え、自分からトイレに行くようになった。

体が冷えないように気を付ける

体が冷えると膀胱も硬くなり、前述した膀胱型の要因となるので、ゆっくりお風呂に浸かって体を温める。

生活のリズムを見直す

自律神経を整えてホルモン分泌を増やすため、夜更かしせず早寝早起き、食事はなるべく決まった時間にしっかりと摂り、ダラダラ食べをしない

排尿抑制訓練

原因が膀胱型の子どもには、おしっこが充分にためられるようにする訓練もある。帰宅後尿意を感じた際に、おしっこをギリギリまで我慢させるというもの。がまん尿量の目安は、6~7歳で150㏄、8~9歳で200㏄、10歳以上で250㏄以上はためられるようにする。
※この訓練をやる場合は親の独自の判断で行わず、必ず事前にかかりつけの医師に相談し、子どもの負担にならない程度にしたい。

小児科で相談する

「たかがおねしょで病院??」と思うかもしれないが、5歳になっても週2回以上、睡眠中にお漏らしをする場合は、『夜尿症』で治療の対象となるので、医師に気兼ねなく相談して構わない。子どもが風邪をひいた時などに、小児科医についでに相談してみるとよいだろう。医師に指導やアドバイスを受け、生活習慣を見直すだけで良くなる場合もあるらしいし
※漏らすおしっこの量が多い場合や、睡眠障害があったり熱を出す場合、尿の出がおかしい場合など、他にも気になる症状があるなら忘れずに医師に伝えよう
 
多尿型には、”睡眠中に生成される抗利尿ホルモンを補う飲み薬、又は点鼻スプレー”が、膀胱型には、「膀胱が硬くて、大きく膨らまない」ということが問題のため、膀胱を軟らかくする薬が、医師の判断によって処方される。
※薬での治療は80%以上の子供に効果があるらしい
 
ちなみに薬による治療は、服用を開始後、短くても2週間、長い場合は3カ月くらいかかる。お泊り保育や修学旅行などの泊まりがけの行事が心配な人は、早めの受診をオススメする

最後に

色々とサイトを見て回った中でおねしょの治療と生活指導に書いてある”宿泊行事への対応”が心に残ったので、引用しておく

宿泊行事への対応

学校や地域における宿泊行事には、たとえ毎晩のおねしょがあっても必ず参加させましょう。
貴重な集団生活を体験する機会を失ってはいけません
宿泊行事に参加する際の留意点は以下の通りです。
  • 宿泊の際には、最も治療効果のあった薬を用います
  • 他の子に知られないように、そっと夜間に起こしてもらいます
  • 万一失敗していたら、他の子が起きる前に着替えさせてもらいます
  • 一晩に何回もおねしょをする場合は、寝静まってから保健室に移してもらいます。

私の子どもが通う保育園でも、年長さんになるとお泊り保育が実施される。幸い保育園側も「子どものおねしょ」については理解があり、「無理に治そうとしてすぐに治るものではないので、現在夜尿があったとしても、お泊り保育には参加させて下さい。夜尿がある子については、お漏らしして恥ずかしい思いはさせないよう、そっと夜中に起こす等対応します」と言っていただき、ムスカ感激であった。

つくづく、保育園と保育士さん達には頭が上がらない思いである。なんて大変な仕事だろうか。保育士の低賃金問題、政府の方々なんとかして下さい(・・・脱線した)